「鎌倉殿」に明恵上人は登場するか?
本年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、それなりに面白く見ています。
私の個人的興味の1つは、以前取り上げた「明恵 夢を生きる」(河合隼雄著)
https://myrtex.hatenablog.com/entry/25361975
の明恵上人がドラマに登場するかという事。 明恵が出てきそうなのは後半のクライマックス承久の変で、敗れた朝廷側の公卿や武士の未亡人を高山寺に匿ったというエピソード。 六波羅探題の北条泰時に調べられたとき、敵味方なく気の毒な人を助けるのは当然のことと堂々と述べ、もともと明恵を尊敬していた泰時はその罪を問わなかったという事です。 この明恵上人との交流が、泰時が制定した貞永式目に影響を与えているという説があります。
ドラマでは無視しても構わない話ですが、21回放送があった5月29日朝のEテレ「日曜美術館」で明恵上人の有名な肖像画が登場し、ちょっと関連ありそうな気がしました。
この日のドラマでは運慶が登場して仏像の眼差しに母の面影を見ると語る場面がありました。 また金剛(泰時)の母親が死去するエピソードがあって、やはり幼いころ親を亡くして仏眼仏母を母と慕ったという明恵と、泰時が共感する伏線になるんじゃないかという気がしました。
まあドラマはドラマだし、どちらでも良いんですけど、短い時間でも納得のいく配役で印象的な登場の仕方をしてもらえれば、嬉しいのですが。