2011-01-01から1年間の記事一覧

三陸海岸大津波

長らくご無沙汰してます。 東日本の震災以来も、もちろん本は読んでいるけれど、心に響くことが少なくなった気がします。 事実は小説より奇なりとか。 生半なフィクションは圧倒的な事実の前に色褪せてしまうようです。 やはり事実の重みということで、ノン…

プリンセス・トヨトミ

(震災後の)この時期に、この作を取り上げるのは正直抵抗があるんです。 でも映画が公開されるので、そうなるとまた書きそびれるので駆け込みで…。 読んだことない人も映画の宣伝でご存じでしょうが、大阪に陰の独立国があって、それは表題の豊臣家の遺児を…

戦時児童文学論 小川未明、浜田広介、坪田穣治に沿って

「とべたら本こ」の作者山中恒さんは、ユーモラスな子ども読み物を書く一方で、戦時下の児童文化についての著作を意欲的に発表しておられます。 主著「ボクラ少国民」シリーズはまだ読めていないけれど、戦中の児童文学についてまとめた本著が昨年出版された…

東日本震災 お見舞い申し上げます

東北、関東地方を襲った巨大地震・津波、並びに甲信越地方の被災者の皆様にお見舞い申し上げます。 まだ救助の手の及ばない方が一人でも多く助かるように、消息の分からない方と一刻も早く連絡が付くように願っております。 犠牲者の冥福をお祈りします。 こ…

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

新聞で広告を見た時から読んでみたかった本です。 題名から「敗北を抱きしめて」(ジョン・ダワー著 岩波書店)の戦前版のような内容を予想していました。 読んでみて、その点は期待はずれでした。「高校生に語るー日本近現代史の最前線」と表紙にあるように…