ハリー・ポッター最終章 ~ 私の予想

7月21日に原作最終話発売予定で、期待が高まっている「ハリー・ポッター」。
私も今までのお話一応読んでいるので、あれこれ考えることはあります。 せっかくだから、この機会に書いておきます。 
ただし、それほど熱心な読者じゃないので、何度も読み返すとか、研究書のたぐいまで読んではいません(何より本が手元にありません)。 記憶違い、読みが浅い所はご愛敬と思ってください。

私が考える最終話のポイントは以下の通り。


① ハリーは一度死んでよみがえる?
② ダンブルドアはよみがえる?
③ スネイプは本当は味方?
④ もう一人死ぬのはスネイプ?
⑤ ヴォルデモードを倒すのはネビル・ロングボトム?


そう考えた理由を説明します。 6巻までのネタバレを含みます。 これから読みたい方はご注意下さい。


まず①の理由、単純にハリーは主人公だから死なないと考えたのですが、②との関連で1度死んでよみがえる方が劇的かな?と修正しました。

6巻の終盤でダンブルドアがスネイプに殺される場面を読むと、③とも関連しますが、これは2人で仕組んだことと思えます。 さすがにスネイプがためらうのをダンブルドアが促しているように見える。
目的の一つはヴォルデモードにスネイプを信用させて死喰い人陣営の中枢に送り込む事でしょうが、ただ、それだけとは思えません。 ダンブルドアは死後の世界で何かなすべき事、探すべきものがあって赴いたのではないでしょうか。 それが7巻最終章の中心である「死の秘宝」では?と思います。 これが、ヴォルデモードを倒す鍵になるのではないでしょうか?

そういえば5巻でシリウス・ブラックが死ぬ場面は唐突であっさりしすぎていました。
シリウスはお尋ね者で思うように動けないことに苛立っていましたから、ダンブルドアと相談の上、死の世界で何らかの活動をするべく赴いたのかも知れません。
6巻でダンブルドアの片手が死人の手のようになっているのをハリーが目撃していますが、シリウスと連絡を取っていて、必要上、片手だけを死の世界に送り込んだのかも知れない。 しかし、それでは不十分で自分自身が赴くことにしたのかも。

死んでしまえば現世に立ち戻ることも連絡を取ることも不可能なはずですが、優れた魔法使いはその力を持っているのかも知れない。 魔法学校の歴代校長は死後も肖像画の中から語りかけたりしていますが、ダンブルドアは飛び抜けて強い力を持っているのかも知れません。

それは不死鳥の力でしょう。
ダンブルドアは不死鳥フォークスを飼っているし、ヴォルデモードに対抗する組織の名は「不死鳥の騎士団」でした。 6巻の最後でも不死鳥の存在が妙に強調されていました。

それが ②ダンブルドアはよみがえる、という理由ですが、その力を使えばハリーも一度死んでよみがえることが可能なはずです。 
死後の世界に行けば両親やシリウスとも再会できるし、多くの謎が解ける。 その方が、話が面白くなりそうです。

ただ、いくら強い力でも簡単に無制限に使うことは出来ないはずです。 ハリーにその力を使えばダンブルドアがよみがえることは不可能になって、彼は死後の世界にとどまるかも知れません。
あるいはハリーが殺されることを予測したダンブルドアが、あらかじめ死の世界に赴いて彼の両親やシリウスと協力して、「死の秘宝」を託して現世に送り返そうとするのかも知れません。

③については予測している人も多いはず。
スネイプはハリーの父は憎んでいるけれど、学校時代かばってくれていた彼の母親は、意地を張ってはいるが密かに愛していて、盗み聞きしたトレローニ先生の予言をヴォルデモードに告げたことが彼女の死を招いたことを激しく後悔して改心し、それがダンブルドアがスネイプを信用する根拠でしょう。

スネイプはハリーに対しては愛憎半ば、というより父親そっくりの彼を憎む気持ちが強いけれど、母親への罪滅ぼしのため何としてでもハリーを守ると誓っているはずです。 実際に彼の命を救ってもいます。
それで ④スネイプが土壇場でハリーを守って命を落とすことになるのでは?と考えます。

⑤は意外な展開といえばこれかな、と。

ネビルも予言を満たす条件があるのに、なぜヴォルデモードはハリーを選んで襲ったのか?
別に選んだわけではなかったと思います。
二人とも殺すつもりだったけど、たまたまハリーを先に襲い失敗して力を失ったので、ネビルは無事に済んだだけでは。 
そう考えると、ヴォルデモードの失墜後、死喰い人達がその行方を捜そうとしてネビルの両親を襲った理由もわかるような気がします。

4巻で復活したヴォルデモードがハリーと決闘した時、不思議な現象が起こりました。
後で、それは2人の杖が不死鳥フォークスの尾羽を芯に使った兄弟杖で、お互いに発動せず、無理に戦わせると起こるまれな現象と説明されています。
だとすると、ハリーとヴォルデモードはお互いに相手を倒すことは不可能ではありませんか?

他人の杖を使うとか、何かほかの方法も考えられるけど、普通に考えるとヴォルデモードを倒せるのはネビルだけ、ということになります。
みんなでヴォルデモードと戦って追いつめるけど、決定打を放つのはネビル、ということにならないかな?
冴えない、良いとこ無しみたいなネビルだけど、読むうちに同情心が湧いてきたので、最後に彼が良いとこ見せてくれれば…という気がします。

21日に原作が発売されて、翻訳が出るのは半年ほど先でしょう。
私が読むのは1年ほど先になりそうですね。
予想が当たってるかどうか? 自分で確かめるまでは知りたくないなと思っています。