ハリー・ポッター最終章 ~ 私の予想(続)

前回分をUPしてから改めて検索してみると、熱心なファンで随分細かく分析検証しておられる方達もいて、驚かされました。 本当に尊敬してしまいます。
最終章についての原作者のコメントもあげられていました。

書く前に読んでいたら、いい加減な思いつき的予測は恥ずかしくて書けなかったでしょうが、そこは知らない強みというか、怖いもの知らずで書いてしまったので、それも一興かと残しておきます。
読みながら先を想像して当たっていれば嬉しいし、外れていても、なるほどそうなるかと感心したり納得したりというのも読書の楽しみの一つですから。

ただ、6巻でダンブルドアの片手が死んだようになっているのは、ヴォルデモードの分霊箱(ホークラックス)である指輪を壊すため負傷したもので、片手だけ死の世界に送るというのはちょっと無理があるようです。
ダンブルドアが目的があって死の世界に赴いたという予測は、それとは関係なく、そのままにしておきます。

作者のコメントを見ていてさらに思いついたことがあるので、追加して挙げておきます。


⑥ ペチュニア叔母さんはホグワーツで学んだことがあり、スネイプの元恋人?

叔母さん一家については書かれたとおりにしか受け取ってなかったのですが、5巻でダンブルドアが吼えメールを送り、その後の叔母さんの反応を見ると、もっと何かありそうです。 ダドリーが吸魂鬼を感じ取っているのも不思議。 同じ事を感じた人は多いでしょう。

まず、吼えメールでダンブルドアが叔母さんをファーストネームで呼んでいること。
ハリーを預けに来て初めて会ったのではなさそうです。 子どもの頃から知っているような感じ。
リリーの実家をダンブルドアが訪問して、その時妹にも会っているとも考えられますが、それよりペチュニアホグワーツにいたと考える方が自然な気がします。

だとすると彼女も魔法使いで、ハリーの父ジェームスやシリウス、スネイプらも見知っていたはずです。
その彼女が何故バーノンおじさんのような人と結婚して、普通(マグル)の生活を送っているのか?

そこで作者のコメントですが、「ペチュニア叔母さんについて驚くべき事がわかる」「スネイプも愛されていたことがある」。 この2つを結びつけると⑥の結論になります。
叔母さんの驚くべき事は別の話で、スネイプの恋人は未知のもしくは既に登場している別人と考えられなくもないですが、二人が恋人同士だったと考える方が面白そう。

叔母さんもホグワーツで学んでいたが、美貌も才能も優れた姉に引け目を感じており、いじめられっ子だが魔法の才能は優れているスネイプに同情と憧れを持った。 スネイプも本当はリリーを愛しているが、その妹に好意を寄せられて悪い気はせず、二人は一時期うまくいっていた。
ところがヴォルデモードが勢いを伸ばし、スネイプがその陣営に走って、二人の仲は破局となる。
傷心のペチュニアは魔法界と縁を切ってマグルの生活に戻った。
というのはどうでしょう?

魔法界離脱の基準はわからないけれど、マグル出身者の場合は比較的簡単なのかも知れない。 
特にヴォルデモードの勢いが強い時は、マグル出身で力の弱い者は危険なので離脱が勧められた事もあり得ます。 
その際、忘却術がかけられたと思いますが、叔母さんは同時に知恵と分別もいくらか失ったのかも知れません。それがダドリーを甘やかしてダメにしている理由かも。
あるいは、優秀だった姉夫婦の悲惨な最期を知って、優秀なのはむしろ危険、バカでもいい命あっての物種、と無意識に感じているのかも。
バーノン叔父さんのような魔法を全く否定する人と結婚したのも、魔法界から遠ざかろうとする無意識の働きでしょうか。 否定するのも、ある意味で魔法からの防御になるのかも知れません。
ダンブルドアの吼えメールには忘却術を一部解除する働きがあったのではないでしょうか。

予想が当たっているかどうかは別として、7巻ではスネイプはもちろん、ペチュニア叔母さんも重要な働きをしそうです。

ハリーやロン、ハーマイオニーの活躍や運命はもちろん気になるけど、細部にこだわって読める所が、ハリー・ポッターシリーズの人気の秘密の1つでしょう。