竜退治の騎士になる方法 ~ 竜退治の騎士が関西弁?!

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 竜退治の騎士が関西弁? というミスマッチに惹かれました。

 6年生のぼく、康男と同級生の優樹(女の子)は、ある夕暮れ学校へ忘れ物のプリントを取りに行く。 二人は幼なじみだが、優樹の家庭の事情による変化から、いつの間にか疎遠になっていた。 その日、一緒にプリントを取りに行くことになったのは、全くの偶然からだった。

 そんな二人が教室で、自称「竜退治の騎士ジェラルド(通称ジェリー)」に出会う。 このジェリーがどう見ても日本人で、しかも関西弁。 学校で公演する劇団員だろうと、ぼくは思うけど、優樹は本気にした様子。 二人の問いに答えて、騎士になったいきさつを語り始めるジェリー。 
 「竜退治の騎士になる方法」、それはなんと、トイレのスリッパをそろえること? そして…

 その後の展開、内容に興味のある方は読んでみてください。
 ちょっとメッセージがストレートで、お説教じみてるなと思う所もありますが、読後感はさわやかです。

 スリッパをそろえると言えば、私も高校の修学旅行の時そろえたことがあります。 トイレではなかったけど。
 別に竜退治の騎士になりたかったわけじゃなくて、ちょっと散らかり過ぎてるなと思って。 気が付くと、その頃「いいな」と思っていた男子が、黙って手伝ってくれていました。
 ただ、それだけです。 続きは何にもありません。

「竜退治の騎士になる方法」 岡田 淳 作 (偕成社